己が生み出すものや、また自分自身をより良くするためには、
どうすればいいのかを日々考え、それを実行し、
その結果を見直して検討しなおし、またそれを実行してみる。

時間が経つにつれ、これまで難しかったことが少しずつ簡単にできるようになり、
最初は必死に考えなければいけなかったことが、いつしか自然に考えられるようになる。
そうしたら、次はもっと高い壁を越えたくなる。
自分にとって難しいと思える課題に、いつまでも挑戦し続けたいと思う。

しかし、能力が上がってくるにつれて、いつか新しい課題を見つけることそのものは困難になるだろう。
そうなれば、それまでに自分が触れてきた能力をより錬磨し、極めることが
次の目標になる。プログラムが何とか組めるようになるまでは面白いけれど、
次はよりよい組み方を学ぶ必要がある。

ただ、磨くことは難しい。スポーツの基本的な練習と同じで、
何度も何度もただひたすら、その技術を反復して使わなければ身に付かないし、
その過程で、最初のうちは面白くても、時間が経つにつれて
つまらなさや飽きを感じることだってたくさんある。

楽に自身を高める方法など、結局のところどこにも無くて、
すぐには手応えが感じられない状況下でも長く耐え続け、
一生懸命にやることだけが最善の策なのかなと考えている。

今、自分はやるだけやっていると自分では思っているけれど、
それでも何かが足りない気がする。
時間ばかりが無意味に早く過ぎていて、少し焦りを感じているような気がする。
焦っても能率は下がるだけだし、良いものも作れないし、
何より、どんなことだって結局のところ、自分にできる分しか
できないということも頭では分かっているのに、何か落ち着かない。

スランプというやつなのだろうか。たまには何もかも忘れられる時間が必要なのかもしれない。
よくよく考えてみれば、やるべきことの合間に何とかやりたいことをしようとしていて、
心を休めたり、自分を見つめ直す時間がなくなっているような気もする。
日々忙しい人が多い日本で、そんなことは言ってられないのかもしれないし、
ひょっとしたら、心を休める時間など実はあまり必要ないのかもしれないけれど、
でも、いくら好きなことをやっていても、疲れるときはあるような気がする。

忙しい中でも、ときには自分を見つめ直すことも忘れないようにしたい。
でも実際に忙しくなると、完全にそのことが頭から抜けてしまう。
心の自己管理は、思っているより難しいことを思い知らされる。
意識して、徐々に慣れていきたい。


明日の自分が、今日の自分より強くありますように。