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1月の日記

1月6日(火)厳しさ

自分への厳しさとは、自分から自分へ攻撃の目を向ける事。
己の一挙一動、己の全ての心の動きに疑問を持つ事。


今から取る行動は、もしかしたら、やり方を楽にする事によって
結果の質を下げてしまうような類の『安易』な手段ではないだろうか。
今自分が当たり前だと思ってる事、何かを好きだとか嫌いだとか思うその事には
甘えが入っていないだろうか。イヤな物・事から目を反らそうとしていないだろうか。
嫌いな物、イヤな物、拒絶したい事に対して、常に立ち向かう準備をしようとしているだろうか。
「他人が自分より下だ」と無意識下で思う事で、安心しようとしていないだろうか。
いつも他人と自分を比べようとしていないだろうか。


自分はきっと、誰かを見て「この人は自分より下だな」と心のどこかで思ったら、安心してしまう。
それは得点が付くような類の物理的な結果を見てもそう思うだろうし、
その人が述べた一言を見て、自分が「この人は自分より下だな」と判断したら、
それはもの凄くわずかな心の動きなのだろうけど、やっぱりわずかでも安心するはずだ。

たとえ行動や口には出さなくとも、知らず知らずの内に
他人と自分を比較して、安心しようとしている自分がいる。
その『他人』がいつか強くなって、自分を追い抜くであろう事など全く考えない。
他人を、ただ自分が安心するための材料にしている自分がいる。

『だから自分は愚かなのだ』

と、そう考えるのが「厳しさ」だ。本当は、不安をただ純粋に不安としてとらえ、
何かを材料にして逃げるような事はせず、心一丁で戦い、そして
『克服』するのがベストである事は分かっている。
できないのは、自分に対する厳しさが足りないからだ。
そしてまた、より強くなろうと思う気持ちが、きっと足りないのだろう。




また、イヤな物、辛い事とこれから出会うのなら、「それはイヤだ」とただ言うだけでなく、
それに耐えうるだけの心の準備をしなきゃいけない。
これから辛い環境になる事が分かっているのに、それから目を背ける事もしょっちゅうあったし、
実際、今の自分はそんな感じなのかもしれない。
いやむしろ、いつでもそうなっているのかもしれない。

『これからイヤな事や辛い環境が来ると分かったら、耐える為の、
 そしてそれに打ち勝つ為の準備をする』

ぶっちゃけて言えば「覚悟をしろ」という意味になるのだろう。
とても当たり前だが、遠くから(第三者の視点から)自分を見つめ直す事ができなくなると、
途端にそれができなくなる。



あと、言い方が抽象的だが「自分だけは違う」と思う気持ちも
きっと甘えだろうし、「逃げの言葉」だと思うけれど、
でも、無意識の中では「自分(もしくは特定の何か)だけは違う」と思ってしまう事は多い。
「厳しさ」は、それが例えどんな些細な事でも、常に
「もしかしたら自分に当てはまらないだろうか」と疑問を持てる力になる。
意外と、そういう些細な所から自分の悪い部分が見えたりするものだ。
「お米をとぐのに洗剤を使った」という間抜けな話があったとしよう、
「うわーそいつバカだよ」という人は、「自分はこんなお米を洗剤でとぐような人とは違う」と思ってるし、
(何も言わずに自分の子に米を研がせたら、もしかしたら洗剤使うかもしれないなぁ)
と思う人は、「もしかしたら自分(やそれに近い者)にも当てはまるかも」と思う人だ。
前者より後者の方が、それが常識だと分かっていても
子供にちゃんとした米の洗い方を教える可能性は高いし、
もしかしたらその教えて貰った子供は、それを教えて貰うまで
洗剤で米をとぐものだと勘違いしていたかもしれないのだ。
「それは常識、言わなくても分かる」と思ってると、思わぬ所でドツボにハマる可能性がある。

簡単に言うと、「油断しない心」と言うのかもしれない。
不注意を起こした直前に「まさか自分に限って」と思っていたという事例は、
自分の中では割と多くを占める。油断しない事もきっと、一つの厳しさだ。




「甘ったれるな、逃げるな、他人を自分が安心するための材料にするな、
 不安をごまかすな克服しろ、覚悟をしろ、油断するな」
今は、これだけの言葉をもっと心に刻むよう努力したい。

そして自分よ、もっと自分に厳しく当たれ。
より強い心となるために、そしてまた、より高みを目指すためにも。

明日の自分が、今日の自分より強くありますように。